40代でサイドFIREしたさとぱぱの転職エピソード①:外資系化粧品 or 日系自動車?

「転職活動ってしたことがないけど、実際にはどんな感じに進んでいくんだろう。途中で不安になったり迷ったりしないかな。」・・・転職には興味があるけど、こんな不安を感じる方も多いかと思います。

私はGAFAMを含めた外資系企業3社での経験を経て、最後は日系企業のCFOを務め、47歳でサイドFIREを達成しました。

こう書くと一見華やかなキャリアアップにも見えますが、実際にはいろんな不安や葛藤の中で人生の転機の決断をしてきました。

ここでは、迷いに迷った私の最初の転職の時のエピソードをご紹介したいと思います。転職プロセスの追体験を楽しんでください!

きっかけ:シンガポールから東京へ転勤して感じた閉塞感と不安感

30代の大半をシンガポールでの海外勤務で過ごし、東京へ転勤したのが40歳の時。当時在籍していた会社は日本の本社機能をシンガポールに移管済みで、日本に残っていたのは営業を中心とした販売会社機能だけでした。

既に海外を8年経験し40代になった私がその会社で再び海外勤務する可能性は少なく、かといって日本に残された組織の機能は限定的。当時の私は将来に対して閉そく感と不安感を感じていました。これが転職を考えるきっかけとなりました。

レジュメ(履歴書・職務経歴書)の更新を行う

転職を考えるにあたって、私が最初に行ったのがレジュメ(履歴書・職務経歴書)の更新です。効果的な転職活動についての記事でも書きましたが、自分のそれまでの仕事を棚卸し、自分の強みや転職先で貢献できることなどを整理しました。

この整理を最初に行っておかないと、転職エージェントや企業の人事担当者と話すときに、自分の市場価値を適切に伝えられず、結果としてプロセスが前に進んでいきません。

転職エージェントサイトの情報更新と新規登録を行う

レジュメをアップデートした後に、既に登録済みのビズリーチの登録情報、職務経歴書や転職の希望条件(希望する職種・勤務地・年収・時期など)などを更新しました。

登録情報の更新はビズリーチに登録している転職エージェントにも自動的に伝わりますので、興味を持ったエージェントからメッセージが届くようになります。私の場合は情報更新して1週間くらいで5~6人のエージェントからメッセージを頂きました。

同時に、複数の転職エージェントサイトにも登録しました(こういった時に予めレジュメを更新しておくと、同じ資料が使えて便利です)。ビズリーチ経由のエージェントも含めると、かなりの数のエージェントと最初に連絡を取ったことになります。

当時のメールを見返しながら、メッセージのやり取りをしたエージェント企業の名前をリストにしておきます。

リクルートエージェントは求人数No1なので案件を調べるのに役立ちます。
・20~30代ならマイナビエージェント、30代以降ならJACリクルートメントもおすすめです。

その他のエージェント:リクルートキャリア / ロバートウォルターズ / ロバートハーフ / スタントンチェイス / キャリアインキュベーション / キャリアスカウト / イーストウェスト / エンワールド / 星川リクルーティング / Titan / Boyd and Moore / Focus Core

記録が残っているだけでも15社あります…。どのくらいの数のエージェントとやり取りするかはその人次第ですが、私の場合は最初に大きく網を張って、興味のある転職案件を持ってきたエージェントとさらに話を詰めていく、というスタイルでした。

エージェントと希望条件や転職案件について話す

メッセージのやり取りの後に、実際に会ったり、あるいは電話で話したエージェントは4~5人くらいです。各々時間を1時間くらい確保して、まずは自分の経歴や強み、転職の希望条件などを伝え、そのあとエージェントから自分の条件に合うような案件をいくつか紹介されます。

実際の案件を使って希望条件などの話を進めることで、自分が何を求めているのかがより明確になっていきます。ここから実際の採用プロセスに入っていくこともありますし、面談後にエージェントから希望条件に合った転職案件を追加共有されることもあります。

いよいよ企業との採用プロセス開始

私の場合はエージェントから紹介された2つの案件に興味を持ちました。

1つは日系自動車会社、もう1つは外資系化粧品会社でした。

それぞれ別々のエージェントから紹介された案件でしたので、ここからは2つのエージェントと並行してプロセスを進めました。できるだけタイミングを合わせないと、片方から内定が出たのにもう一方のプロセスが進まなくて決められない、ということにもなります。

先行したのは日系自動車会社

比較的プロセスが速く進んだのは、日系の自動車会社でした。採用ポジションはある事業部の次長のポジション。

書類選考に合格した後、計3回、本社での面接が行われました。最初に人事の担当者、続いて採用先の事業部の次長(採用ポジションの前任者)、最後にインド人の事業本部長との面接でした。

面接では、職務経歴書の内容に沿って、これまでの経験をとことん深堀されました。

どんな役割で、何が困難で、それをどうやって解決したのか。そこから学んだことは何か。振り返ってみて、もっと良い解決策はなかったか。その経験から学んだことを、新しい会社でどう活かせるのか。

各1時間の面接でしたが、型通りの面接というよりは、ビジネスに踏み込んだような議論となり、毎回終わることにはくたくたになっていました。

しかし、お互いの感触は良好で、給料の水準も高い(前職の約1.5倍!)こともあって、かなりの好印象でした。

外資系化粧品会社の面接もスタート

少し遅れて、外資系化粧品会社の面接もスタートしました。採用ポジションはある事業部の経営企画担当のリーダー。

こちらも書類選考に合格した後、計3回、面接が行われました。最初に人事の担当者、続いてCFO、最後にフランス人の事業本部長との面接でした。

人事の方とは、採用の面接というよりは、その企業の説明や私に対する期待値の話がほとんどでした(多くの外資系企業の場合、採用権は人事部ではなく採用部門にあります)。2人目のCFOとの面接が一番厳しく、これまでの職務経験を細かい数字や専門知識も含めて、かなり深く掘り下げられました。実質、この面接が採用の可否を決める面接だったのではないかと思います。最後のフランス人の事業本部長との面接は、表参道のカフェで行われました。その面接は、事業部長がいま直面しているビジネスの課題が共有され、一緒に議論しながら解決策を考えていく、というスタイルで進んでいきました。かなりリラックスできる雰囲気で、彼の人当たりも非常に良く、「この人と働きたい」と思わせる方でした。今思えば、面接プロセスにおける彼の役割はボンディング(情緒的な関係性を深めること)だったのだと思います。

迷いに迷った末に外資系化粧品会社を選ぶ

それぞれから内定を頂き、初めての転職を目の前にして、迷いに迷いました…。

日系自動車会社は給料も高く、非常に安定した会社。将来の海外赴任の可能性も十分。ただ、組織が巨大で、次長ポジションとはいえ、任される仕事はまさに歯車の一つ…。

外資系化粧品会社は給料はそこそこ(それでも前職の1.2倍)。事業部長は魅力的。裁量も大きく、意思決定にもしっかりかかわれるポジション。ただ、残業も多く離職率も比較的高い…。

迷いに迷った末、知人の伝手を辿って、その日系自動車会社に過去に勤務経験のある方を見つけて、お電話しました。その時に頂いたアドバイスが、「あの会社は福利厚生や社内の雰囲気は最高だけど、組織が巨大すぎて個人で何かを変えるのは非常に困難。何を転職に求めるか次第。」というもの。このアドバイスが最終的に決定打となりました。

給料が高く安定した会社はもう少し歳を取ってからでもよい。いまは、意思決定に直接かかわり続けて、スキルと経験を磨いていくのが大切。

そう思って、最終的に外資系化粧品会社のオファーを受けることにしたのです。

後日談

その後、私はその外資系化粧品会社に入社しました。会社からのプレッシャーは厳しかったのですが、大きな裁量も与えてくれました。苦労は多かったものの、新しい経験とスキルを手に入れることができました。

家族の事情もあって、私はこの外資系化粧品会社を2年で退職することになります。しかし、この時に思い切って転職に挑戦したことが、最終的にのちのCFOのポジションやサイドFIREの達成にもつながっていきます

それはまた、別のお話…。


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