40代でサイドFIREしたさとぱぱの転職エピソード②:外資系IT(部下無し) or 外資系食品(CFO)?

前回の「さとぱぱの転職エピソード①:外資系化粧品 or 日系自動車?」に続いて、2回目の転職エピソード。今回は「部下無しポジション or CFO(会社の財務・経理を統括する人)」という、珍しい状況です。さとぱぱはどんな選択をしたのでしょうか?今回も転職プロセスの追体験を楽しんでください!

家族の事情と働き方の限界

最初の転職から2年、苦労しながらも結果が出始め、新しい会社での評価も上がってきた頃に、家族が体を壊してサポートが必要な状況になります。

新しい会社は忙しく残業も多い職場で、帰宅が23時を超えることも珍しくありませんでした。また、部下も7名おり、当時はなかなか在宅勤務というわけにもいきませんでした。

家のことはかなり妻に任せきりだったこともあって、徐々に家庭が回らなくなっていきました。それまでの私は妻のサポートもあって自分の思うままに仕事をしてこられたのですが、家庭の状況の変化に伴って生き方の変更が必要だと感じ始めました。

地方移住へ

そして家族や会社とも何度も話をした結果、会社を辞め、東京を離れて、一時的に地方移住をすることを選択します。

ちょうど地方の仕事を手伝ってほしいという声掛けを頂いていたことと、病気の療養には東京を離れてのんびりしたところに移住した方が良いのではないかと考えたからです。

しかし再び東京へ…

しばらく地方で暮らしたものの、なかなか体調は改善しませんでした。また療養には地方よりも東京の専門家に相談しながらの方が良いという判断もあって、東京に戻ることを決断します。

幸い、完全移住ではなく東京の賃貸の家を残したままにしてあったので、生活自体はスムーズに元に戻すことができました。しかし、仕事はすでにやめてしまっていましたので、再び転職活動を開始しました。

転職活動開始!

まずは前回同様にレジュメ(履歴書・職務経歴書)を更新。ビズリーチの登録情報も更新するとともに、転職エージェントのサイトにも登録しました。

ほどなくして、複数のエージェントからアプローチがあり、その中から気になる案件を選んで3~4人のエージェントと面談。さらに案件を絞って、エージェントから2社にレジュメを送ってもらいました

第一候補:外資系食品メーカーのCFO

書類審査は2社とも通過し、最終的に外資系食品メーカーのCFOのポジションに絞って、面接を進めることにしました。

ただ、その企業は残業はそれほど多くないものの、CFOというポジションを考えると、家庭との両立はどれくらいできるのかという不安は感じていました。

一方で、既に前の会社は辞めてしまっていましたので、できるだけ早く新しい職場を見つける必要がありました。

その時LinkedInにメッセージが!

外資系食品メーカーの面接を進めている途中で、外資系IT会社(GAFAM)の人事担当者からLinedInにメッセージが入りました

私がLinedInに登録していた職務経験をみて、転職に興味がないかという声掛けでした。

第2候補:外資系IT会社(部下無し)

その外資系IT会社では財務・会計系の仕事の多くを外注しており、声がかかったポジションは課長職でありながら社内では部下のいないというポジションでした(こういったポジションを外資系ではIndividual Contributorといいます)。

ワークライフバランスも良く、在宅勤務も推奨されていて、かつ部下もいないので時間の管理もしやすいということで、当時の私のニーズに非常に合致したポジションであると感じました。

もちろん、外資系食品メーカーのCFOのポジションの方が収入は上がりますし、CFOという肩書は対外的にも高い価値を持ちますので、人材としての市場価値も上がります。

一方で、IT会社での勤務経験も、仕事の幅を広げるという意味で、人材としての付加価値を上げてくれるでしょう。

選考プロセスが逆転

外資系IT会社の面接プロセスはあっという間に進み、ファイナンス部門のダイレクターとCFOの2人と面接をして、開始から2週間程度で内定に至りました。

その間の外資系食品メーカーはというと、日本のCFOとの面接は通過したものの、アジアの代表との最終面接が対面で必要とのことで、スケジュールの調整が難航していました。

決断が必要な場面

ここで決断が必要でした。

  • 外資系IT会社の内定を受けるか
  • 外資系食品メーカーの最終面接の調整を待つか。

2つの選択肢はそれぞれ良い点と懸念点がはっきりしていました。

良い点懸念点
外資系食品メーカー (CFO)収入が上がる(前職の20%増)
・CFOの肩書により人材としての市場価値が上がる
・部下も多く、在宅勤務などで家庭とバランスをとるのが困難
外資系IT会社 (部下無し)・残業はほとんどなく、在宅勤務も推奨されているので、家庭とのバランスがとりやすい
・IT業界の経験を得ることで、人材としての市場価値が上がる
収入が若干下がる(前職の5%減)

そして最終決断へ

そういった状況下で、私は外資系IT会社に転職することを決断しました。

外資系食品メーカーのCFOのポジションには魅力があるものの、その時の人生の優先順位は家族だと判断したからです。

また、人材としての市場価値を考えた時、IT業界の知識や経験はきっと将来の役に立つとも思いました。

この決断が私と家族に与えたもの

この決断は、それ以降の仕事に対する価値観をも変えました。

それまでは、私は仕事を最優先に、海外転勤や転職を決めてきました。

しかし、この決断をした後は、「自分の家族と幸せな人生を生きる」ということを大切にするようになりました。

このことは、のちにサイドFIREの決断をする素地にもなったのだと思います。

家族に訪れた困難を受け入れて、乗り越えていくことは、私にとっても家族にとっても大きな挑戦でした(そしてそれは今でも大きな挑戦であり続けています)。

しかし、これをきっかけに家族と人生に対する価値観を共有できるようになったことは、これからも続く長い人生において、とても重要な出来事であったと思います。



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