ビジネススキル:20代でやっておいて良かったこと

ビジネススキル

起業も含めて様々なキャリアの選択肢がある現代、20代でやっておいた方が良いことは人それぞれ、様々あります。

それでも、自らの20代を振り返ってみて、20代でやっておいて良かったことを自分なりに書き留めておきたいと思います。

限られた分野でいいので、誰にも負けない専門家になる

その分野に関しては、誰もがあなたの顔を思い浮かべるようになるまで、徹底的に専門性を磨くことをお薦めします。

誰も行きついたことがないというくらいまで深く、掘り下げていくことを目指してみてください。

自信は人生を能動的にコントロールしていく力の源

誰にも負けない何かを持っていることで、自信を感じることができるようになります。

自信は、人生に向かい合い、人生を能動的にコントロールしていく力の源となります。

また、自信は幸せを感じることの源にもなります。それは、自分のことをより信頼できるようになるからです。

ゆるぎない何かを自分の中に持っていることは、ある意味で宗教にも通ずるものがあるような気がします。信じられる何かがあるということは、それ自体が幸せなことだからなのだと思います。

仕事が舞い込んでくるようになる

人よりも突出した何かを持っていると、それに合わせた仕事が自然と舞い込んできます

その分野において誰もがあなたの顔を思い浮かべるからであり、自信に満ちたあなたに仕事を任せたい、一緒に仕事がやりたいと思うからです。

好循環を体に染み込ませる

仕事を通じて、さらに力をつけ自信を深めることができます。この好循環を体に染み込ませていくことが大切だと思います。

そして、そのことは、あなたの人生を前に進めていく原動力になります。人はそれを意識しないかもしれませんが、なぜか物事がうまくいく人というのは、この好循環を創ることができた人なのではないかと思います。

わかりやすく話ができること

自分の得意なことを、誰かに伝えたい。つい夢中になって一方的に自分だけが話していた。そんな経験は誰にでもあります。

情熱をもって話すことは大切

その情熱はとても大切だし、情熱を感じなければ楽しくもありません。同じことが好きな仲間同士で集まった同好会やサークルなら、いつまでだって好きなことを、仲間に通じる言葉で話していればいいのです。

大学で学んだことを論文に書くこと。難解な専門用語で、何十ページにもわたって掘り下げていくこと。その分野の専門家である教授がそれを読んで採点すること。これも、お互いが同じレベルの言語でコミュニケーションしているという点で、何の問題もありません。

社長は意思決定者であり、専門家ではない

しかし、様々な人が集まった会社という世界では、趣が少し異なります。

あなたが会社の経営陣に何かを提案できるような立場にいるとします。あなたはきっと、何かの分野に秀でているのでしょう。その何かに関する知識の深さは、おそらく社長や経営陣のそれよりもきっと深いのだと思います。

社長は、すべてを知っているから社長なのではなく、その経験の広さから、何かを決めることができるから社長をつとめています。だから、あなたがある分野で社長よりもよく知っていることは、何ら不思議ではないし、そうでなければあなたが社長に必要とされることもありません。

本質を理解した平易な言葉に、人は耳を傾ける

そんな場面で、あなたは難解なことを、難解な言葉で、時間をかけて語ることを求められているでしょうか。

難解なことを難解な言葉で語ること、それは思ったよりも難しくありません。難解なことを平易な言葉で簡潔に伝えること。これは物事の本質を本当に理解していないとできないことです。

自分の提案や分析などを、誰にでもわかる言葉で相手にわかりやすく簡潔に伝えること。社長が得意先に出かけるときのエレベーターの中の2~3分で、彼が今日何をなすべきかを伝え、説得し切れる力。

本質を理解した簡潔な言葉は、揺らぐことがなく、自信に満ちています。だから誰もが耳を傾けるのだと思います。

現場を知ること

机に座って書類を読む。そこには様々なデータが書かれています。読み込んでいくと、そこからストーリーが見えてくる。進むべき道、やるべきことも見えてくる。・・ような錯覚に陥ります。

データからはわからない、現場の事情と感情

データ1つ1つの背後には、数多くの人がかかわっています。

そこにはあなたの価値観に基づいた論理だけでなく、人それぞれの事情と感情があふれています。

誰もがあなたと同じものを目指しているわけではありません。誰もがあなたと同じように考えているわけでもありません。

あなたが会社のオフィスに座っているとします。そのオフィスの中にも、人それぞれの事情と感情があふれているだろうと思います。

しかし、得意先・競合・サプライヤー・消費者などの無数の思いが交錯する現場の事情と感情は、これとは比べ物にならないくらい複雑です。オフィスに座っているあなたの考えが到底及ばないくらい。

40代向けアンチエイジングの商品開発の事例

ビジネスというのは、いろんな人の事情と感情に積極的にかかわっていくことなのだと思います。

これまでの経験から、具体例をお話をしたいと思います。

以前、40代向けのアンチエイジングの商品開発の仕事をしていました。

素晴らしいコンセプトと素晴らしい商品でした。少なくともオフィスで見た提案書の上では。

でも全く売れませんでした。

対象となる消費者の方がその商品を店頭で見たとき、買いたかったけど買えなかったのです。買っているところを他の人に見られたくなかったそうです。

自らが自分の加齢を受け入れてしまったことを、誰にも知られたくなかったからです。

営業組織の制度改革の事例

営業組織の制度改革をした時のことです。

それまで均一に出していた得意先への販売促進費を、会社の戦略に合わせてはっきり強弱をつけることにしました。

会社としては、時代の変化に対応し、今後も競争力を維持していく為には不可欠なものでした。

その変更を現場の営業の人たちに話に行ったとき、一斉に猛反発を受けました。まるで四面楚歌のようでした。同じ会社の同じ目的を持った仲間なのに、と理不尽な思いに駆られました。

営業担当者の方たちは不安だったのです。

新しいことが始まること。担当している得意先へのサポートが減った場合、自分の成績や評価はいったいどうなるのか。担当が変更になって、転勤になることもあるのではないか。それを家族はどう思うだろう。

結果的に制度改革は断行され、一応成功しました。

しかし、現場にかかわる人たちの事情と感情をもっと慮っていれば、もっと大きな成功につながっていたのではないかと思います。

現場の事情と感情は、ビジネスの成否に大きくかかわる

自分の企画は営業部門にとって数多くある企画の一つに過ぎず、いつも最優先されるとは限りません。同様に、自分の会社も得意先にとって数多くある取引先の一つにすぎないのです。

競合から思わぬ反撃を受けることだってあるでしょう。

あなたのビジネスに関係する全ての人が、それぞれの事情と感情で行動します。

紙上のデータや分析・提案を見たとき、そこに関係する無数の事情や感情をどれだけリアルに感じられるか。

進むにしても取りやめるにしても、現場の事情と感情は、ビジネス成否に大きくかかわる最も重要な要素の1つだと思います。

現場の事情と感情を理解することは、自身の差別化へもつながる

そして、現場の事情と感情を理解することは、あなたが組織において人と違う価値を持ちうる、重要な要素の一つだと思います。

ビジネスはつくづく人にかかわることであると思います。

部下を持つこと

部下を持つと、それまで自分の為に100%使ってきた時間の一部を、部下の為に使うことになります。おそらく自分でやった方が早いし、結果の質も高いでしょう。

部下に任せることで自分の器が広がる

でも我慢して任せ、育てる。一緒に語り合い、同じ夢を追うことが大切です。

自分と違う価値観、考え方、適性、能力、人生観、それらを全部受け入れて一緒に前を向いてみてください。部下が達成したこと、チームが成し遂げたこと、そして部下の成長を自分のこととして喜んでみてください。

これらの経験は、ビジネスマンとしてより大きな成果を出していく為に必要な、大きな一歩です。

そして、自分の器を大きく広げる一歩でもあります。

部下が持てる状況でなければ、後輩を部下に見立ててもよい

人が親になって新しい世界に触れ成長するように、人は部下を持ったときにそれまでとは全く違う世界に触れ、大きく成長します。

20代で部下を持つのが難しい状況であれば、同じチームの後輩を部下に見立てても良いのです。

自分のチーム・組織を自分と同様に、あるいはそれ以上の気持ちを持って扱う経験が大切だと思います。

大きな成果を出したいのであれば、組織を活用するスキルを身に付ける

プレーヤーとして優秀な人が、必ずしもマネージャーとして優秀であるとは限りません。

しかし、どんなに優秀な人でも、1人のプレーヤーとしてできることには限界があります。

チーム、そして組織と共により大きな成果を達成したいのであれば、どこかの段階で “プレーヤー” から “プレーヤー兼マネージャー” へと歩を進めることで、組織を活用するスキルを身に付けることは重要なステップだと思います。

最後に!

1) 土台となる専門性を持ち、2) ものごとの本質を把握して分かりやすく伝えることができ、3) 現場を知り、4) マネージャーとして組織を活用する。

これらは私がビジネスを行う上で、いつも助けとなってきた経験・スキルです。

そして、これからも私の仕事の根幹にあり続ける要素だと思っています。


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