ビジネススキル:物事を前に進める力!Possibility と Feasibility の違い

ビジネススキル

PossibilityとFeasibility。

日本語に直すとどちらも「実現可能性」ですが、この2つの違いを理解していますか?

この違いを理解することは、仕事にも人生にも非常に大きな影響を与えます。ぜひ理解を深めていただければと思います。

PossibilityとFeasibilityの違い

PossibilityとFeasibilityは、何かを達成したいと思った時に、両輪となる役割を果たします。

  • Possibilityは「起こり得ること」
  • Feasibilityは「実行できること」、といった感じです。

どちらも大切だが、順番が重要

Possibility(起こりうること)に偏って取り組んでしまうと夢物語のようになってしまい、結局は実現できなかった、ということになるかもしれません。

逆に、Feasibility(実行できること)に偏って取り組んでしまうと、前例のあるありふれた結果しか得られず、大きなことは達成できないかもしれません。

結局どちらも大事なのですが、アプローチする順番からすると、まずはPossibility(起こりうること)、そしてFeasibility(実行できること)の順に進めていくことが大切です。

具体例を用いて考えてみる

例えば、会社があるプロジェクトで次のような目標を達成したいと考えているとします。

  • 1年以内に
  • 1億円のコスト削減を達成したうえで
  • 20-30歳女性の顧客満足度を今よりも5ポイント上げる

Feasibility(実行できること)からスタートすると前に進めなくなる

ここでFeasibility(実行できること)からスタートすると、「コスト削減したうえで品質を上げて顧客満足度を上げるなんて不可能だ」となってしまい、このゴールは達成不可能なのでビジョンを見直すべきだ、となってしまうかもしれません。

しかし、競争のある世界では、誰にでもできるようなプランでは相手に勝つことはできませんので、ここで止まってしまうわけにはいきません。

いったんFeasibility(実行できること)を忘れてPossibility(起こりうること)に集中する

そこでまず、Possibility(起こりうること)に集中していろんな仮説を考えてみます

  • 例えば、40歳以上の女性には重要だけど、一番大切なターゲット消費者である20-30歳の女性にはあまり必要のないと思われる部分に大きなコストがかかっているかもしれません。
  • そのコストを削減すると、一部の消費者(40歳以上の女性)の満足度を下げるかもしれませんが、ターゲットの消費者(20‐30歳の女性)には逆に好まれるかもしれません。

これは一例にすぎませんが、このように、まずは目標に近づくための仮設を徹底的に試行錯誤し、リストアップしていきます。

そして、それらの仮説を組み合わせて、目標を達成するためのシナリオを作り上げます

続いてFeasibility(実行できること)の確認を行う

そして次に、シナリオの中でリスクのある部分を洗い出し、それに対して有効な対処ができるかを徹底的に考えます

それでも目標の達成に対して大きなリスクが残っている場合には、もう一度シナリオに立ち返って、そのリスクを回避できるようにシナリオを修正していきます。

このように、

  1. Possibility(起こりうること)の精神でブレーンストーミングなどを使って仮説をリストアップし
  2. 仮説を組み合わせて目標を達成するためのシナリオを作り
  3. Feasibility(実行できること)を検討したうえで
  4. 必要な修正を加えてシナリオを最終化します。

物事を前に進めていくために大切な事

ここで大切なのは、仮説を立てる段階ではあまりFeasibility(実行できること)について考え過ぎないことです。

本当にその目標が達成不可能なら、目標の見直しが必要です。

しかし、実際には、このようなPossibility(起こりうること)に焦点を当てた思考のプロセスを経ることなく、Feasibility(実行できること)にのみ基づいて早々に「出来ない」という判断を下してしまうことが多いように思います。

楽観は意志の産物

「楽観は意志の産物、悲観は気分の産物」という言葉があります。

プランを立てる場合には、最初は意図的に楽観的に構え、成功すると言うことを信じて臨むことが大切なのだと思います。

もちろん最終的には、Feasibility(実行できること)というフィルターを通して徹底的に検証し、プランを練り上げていくわけです。

Possibility(起こりうること)とFeasibility(実行できること)は車の両輪のようなものです。

上手に使い分ければ、競合の一歩先を行くプランを創り上げることができるのではないでしょうか。

人生やキャリア形成にとっても重要な考え方

ここまでお話ししてきたことは、人生やキャリア形成にとっても非常に重要な考え方です。

時代が大きく変わっていく中で、前例にとらわれたFeasibility(実行できること)をもとに行動していると、前に進めないどころか、いつの間に後退しているということになりかねません。

  1. 自分の人生やキャリアをどうしたいのか(目標)
  2. そして、出来る出来ないといった心配事はいったん横に置いておいて、その必要条件を満たすためにはどんな道がありうるのか(Possibility:起こりうること)。
  3. そこまでのシナリオを描いたうえで、それが本当に実行できるのか(Feasibility)を一つ一つ具体的に検証し解決策を見出していく

自分一人では難しいと思われるようであれば、メンターや転職エージェントの方に相談してみても良いかと思います。

彼らはあなたよりもずっといろんな人の人生を見てきているので、あなた一人では見えなかった道も知っているでしょうし、障害の取り除き方も知っているかもしれません。

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