ビジネススキル:英語・異文化コミュニケーション

ビジネススキル 英語

外資系企業への転職や海外駐在に興味はあるけど、英語が心配で挑戦できない、という方も多いのではないでしょうか?

今でこそ英語でストレスなく仕事ができていますが、私も社会人になるまでは、ほとんど英語を話したことはありませんでした。

この記事では、私が外国人と仕事をするときに気を付けていることをまとめておきたいと思います。

インド人にしゃべり勝つ!

個人差は当然ありますが、大抵のインド人はとにかく、よくしゃべります。

間断なくしゃべります。

ほとんどの日本人は、これに最初は戸惑います。

どうやって口を挟んだらいいのか分からないまま、会議が終わってしまうこともしばしばです。

外国人の中でもインド人は、日本人にとってコミュニケーションをとりにくいと感じることが多い人種です。

まずはこのインド人を題材に、自分の意見をどうやって主張できるようになるかを考えていきたいと思います。

インドの教育環境

なぜインド人はこれほど自分の意見を積極的に伝えようとするのでしょうか。

インドは若年層の数が世界で最も多い国です。

そのため、インド人は幼い頃から「生徒の数が100人を超える教室で、自分の意見を言わないと先生に名前さえ覚えてもらえず、行きたい大学にも進めない」という環境に置かれ続けます。

だからインド人は自己主張することにとてもハングリーで、「自分の意見を言わないこと = その人は無能だ」という認識まで持っています。(ちなみにこの認識は、アメリカ・欧米など他の国でもかなり一般的です。)

従って、インド人と仕事をする時には、日本人も積極的に自分の意見を出していかないといけません。

国によって会話のペースが異なることを理解する

コツはまず、それぞれの国の会話のペースを理解することだと思います。

  • 日本人の場合、一人が話し終わってから一拍空くまで、次の人は話し始めません。
  • アメリカや欧米の人たちの会話には、この「ま」がなく、前の人が話し終わるとすぐに次の人が話し始めます。
  • そして、インド人たちの場合は、人が話し終える前に、次の人が話し始めます。だから、日本人が会話の「ま」を待っていても、それは永久にやってこないのです。

インド人に対する対処法①

この点に関して、私が韓国人の上司(韓国人の会話のペースは比較的日本人と似ている)からもらったアドバイスは、

  • 会議のメンバーにインド人が多い時には、発言者が話し終わる前に話し始めること
  • 英語が完璧ではなくても、躊躇せずに話し始めることが大切
  • 大抵の場合、そのインド人がそれでも話し続けるか、他のインド人が会話をかぶせてくるのですが、それには構わずこちらも話し続けること
  • 周りが「なんだこいつは?」という違和感を感じて話すのをやめたら、改めて最初から同じ内容を話し直すこと

日本人に対する先入観を変える

インド人や多くの外国人は、「日本人はおとなしくて、会議でも発言が少ない」、というイメージを持っています。

でも、この方法をしばらく続けていると、自分が話を始めた時に、周りが自分の話すことに耳を傾けてくれるようになります。

かなり度胸が必要ですが、私はこの方法でインド人に対しても自己主張ができるようになりました。

インド人に対する対処法②

実はあまり大したことは言っていないことも多い

もうひとつ、インド人と会話をするときに気をつけておきたいのは、彼らが話している内容に関してです。

  • 彼らはとにかくたくさん話すので、そのこと自体に圧倒されがちです。
  • もちろん、彼らの多くは優秀ではあるのですが、彼らが話している内容が必ずしもいつも的を射ているとは限りません
  • とにかくたくさん意思表示することが大切だと思っているので、その内容は単に他の人の意見の繰り返しだったり、根拠のない思い付きだったりすることも少なくありません。

そして正しいことを言っているとも限らない

また、彼らは実はとても「親切」な人たちです。

  • 他の人が困っていたら、何とか自分が何か貢献できないかと考えます。
  • ただ、「自分が貢献できないこと」がとても嫌なので、たとえ自分がその答えを知っていなくても教えてくれようとする点に注意しなければいけません。
  • 「インド人はたとえその道がどこへ行きつくのか知らなくても道案内をしてくれる」と冗談で言われるくらいです。
  • だから、彼らが話していることがいつも正しいとは限らないのです。

英語が得意でない日本人は、英語で圧倒されると、その話している内容までもがなんだかすごいもののように感じてしまうことがあります。

でも注意深く聞いていると、必ずしもそうではありません。

そう考えると、少し肩の力も抜けるのではないかと思います。

事前準備をしっかりしておく

英語を流暢に話す外国人たちと一緒に会議をするとき、その会話のスピードに頭がついていかないこともしばしばあります。

こちらが考えをまとめている間に、話はどんどん次へと進んでいってしまうのです。

ですから、できるだけ事前に、会議で争点となりそうなところを予測して、自分の意見や絶対に譲れない点をまとめておくことは不可欠です。

事前のネゴも意外に大切

必要であれば、他の会議出席者と事前に話をして、意見を共有しておくことも大切だと思います。

事前のネゴは日本独特のものだと思われていることもありますが、他の国でもその重要性は変わりません。

事後の蒸し返しは嫌われる

ただし、会議が終わった後で、一部の人たちだけでその内容をひっくり返すような話をすることは好まれません。

あくまで会議が議論の場であって、意思決定をする場であるからです。

会議で言いたいことを言い切るためには、事前の準備が不可欠なのです。

結論から始める

効果的なプレゼンテーションの流れ

日本のプレゼンテーションの多くは、背景の説明から始まり、結論・提案で終わることが多いのではないでしょうか。

外国人と仕事をするときには、最初に何から話すのかが最も重要となります。

  • これから話すことは提案なのか、確認なのか、情報の共有なのか、アドバイスを求めているのか。その意図を最初にはっきりさせることが大切です。
  • その上で、自分が最も伝えたい結論・提案等を提示します。
  • このとき、フックになる分かりやすいセリングライン(たとえば売り上げが2倍になる、シェアが10%増える、顧客満足度が5ポイント改善するなど)を明確な数字とともに加えると、より議論のポイントが明確になり、聞いている人たちからの発言を促しやすくなります。
  • その後で、その根拠や背景について簡潔に話します。
  • そして最後に、もう一度結論・提案内容を確認し、次に誰が何をやるのかを合意した上でプレゼンテーションを締めます。

発言をしてより多くの貢献をしようとする外国人にとって、この話の流れの方が自分の考えを発言しやすくなります。

そして、やってみると分かりますが、この方が会議が効率的に進むのです。

会話への応用

また、プレゼンテーションの時だけでなく、会話においても結論から始めることは大切です。

まずは、Yes / No で自分の立場をはっきりさせてからその理由を話す方が、相手にとっては自分の意見を出しやすく、快適です。

理由や背景から始めてしまうと、彼らは結論を待ちきれなくなり、ともすれば話を他の方へ持っていってしまうこともしばしばです。

まとめ

外国人と仕事をするときには

  • 積極的に自分の意見を伝える
  • 事前準備
  • 結論から始める

この3点に関しては特に気を配るようにしています。

多国籍間でのコミュニケーションにおいて、日本流を押し通すことは必ずしも成功には結び付きません。

外国人のコミュニケーションのスタイルと価値観を理解し、どのように合意を形成することが効果的かをよく理解すること。

これは、外資系企業の中で働く場合だけでなく、日本企業の方が外国人と働く場合においても、とても重要なことだと思います。

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コメント

  1. tapa より:

    Conclusion First、まじで政治家(主に与党)のみなさんにお願いしたいですよね・・・。
    いつも会見を聞いていてモヤモヤします。
    普通の会社ではありえないことが政治の世界ではそれが当然かの如く平然と行われていて驚愕とします。

    • さとぱぱ より:

      tapaさん、コメントいただきありがとうございます😊 結論から始めることは、話し手にとっても聞き手にとっても効率が格段に上がるので、もっと当たり前になって欲しいなと思います。外国人相手に前置きを延々と話すと、仕事できない奴だと思われますので、気をつけたいですね!

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